乳酸菌でインターフェロンを産生

はじめに

乳酸菌のなかにはインターフェロンの産生を高める作用をもつものがあり、インターフェロンにはいくつかの種類がありますが、乳酸菌はどのインターフェロンを増やすのでしょうか。 この記事では乳酸菌とインターフェロンの関係をまとめます。

インターフェロンとは

インターフェロンはヘルパーTリンパ球などから放出されるサイトカイン(生理活性物質)で、がん細胞を攻撃する「キラーTリンパ球」や「NK細胞」を活性化します。 インターフェロンにはα、β、γといった種類があり、インターフェロンαとβは構造が似ています。 そしてインターフェロンはウイルス性肝炎、腎がん、慢性骨髄性白血病などの治療にも用いられています。

インターフェロン-α

インターフェロンαはウイルスやガン細胞の増殖を抑えるとともに、ガンやウイルスに感染した細胞を排除する「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」を活性化します。 インターフェロンやNK細胞が増えるとインフルエンザ感染の予防に役立ちます。 プラズマ乳酸菌(JCM5805株)やラブレ菌は、インターフェロンαの産生を増やす作用をもっています。

インターフェロン-β

乳酸菌が小腸の樹上細胞を活性化すると、インターフェロン-βの産生量が増えて抗炎症作用が高まります。 樹状細胞は外来抗原に対して免疫反応を促進し、自己抗原に対してはそうではないというように、免疫反応を調節しています。 乳酸菌によって生産させるインターフェロン-βの量は乳酸菌の種類によって異なり、病原菌によって産生されるインターフェロン-βよりはるかに多く産生する乳酸菌もいます。

インターフェロン-γ

インターフェロン-γはT細胞で産生され、マクロファージ(白血球の一種で、細菌、ウイルス、がん細胞を食べて消化する)やNK細胞を活性化します。 R-1乳酸菌のヨーグルトを摂るとNK活性が上がることがマウスの実験で認められました。 R-1乳酸菌が作る酸性の多糖体をマウスの脾臓細胞に作用させると、ヘルパーT細胞やTh1細胞を通じてインターフェロン-γの産生が高まるというメカニズムです。