ラクトコッカス属ってなに?

はじめに

ラクトコッカス属には食品として親しまれている乳酸菌がいて、お腹の調子を整える以外にも色々な作用をもっています。 この記事ではラクトコッカスに属する乳酸菌の種類と特徴とまとめます。

ラクトコッカスの種類と特徴

20-92株

20-92株は腸内細菌で、大豆イソフラボンをそれより作用が強いエクオールに変換する。 なお、エクオールを作ることができる人は日本人の43%であり、20代では38%と若い世代ほど少ない傾向がある。

ラクチス菌

ラクチス菌はチーズなどの乳製品を作るときに長く使われてきた。 JCM5805株(プラズマ乳酸菌)はプラズマサイトイド樹状細胞するため、インフルエンザ予防や症状軽減に着目されている。

そのほか、ラクトバチルス・カゼイ YIT 9029株(シロタ株)とともにGABA(γ-アミノ酪酸)を生成する株もいて、そのGABAを使った飲料は特定保健用食品(トクホ)になった。

このGABA入り飲料を4週間飲んだ実験では、最高血圧と最低血圧がともに引用期間のみ下がり、飲むのを止めた後は上昇していった。 GABAは交感神経の働きで分泌されるノルアドレナリンというホルモンを抑制するので、血管の収縮が穏やかになるというメカニズムである。

クレモリス菌

クレモリス菌は生きて腸に届きプロバイオティクスに利用されている。 カスピ海ヨーグルトを作る菌であり、FC株やCHCC2907株のヨーグルトが普及している。

クレモリスFC株の粘り成分のEPS(菌対外多糖)に加えそれ以外の物質も、アトピー性皮膚炎の炎症を抑制することが分かっている。

またFC株は他の菌が増えにくい20~25℃で増殖するうえ、生産する「バクテリオシン」という成分が20~25℃で増殖する他の菌に対して抗菌作用をもつため、家庭で種を継ぐヨーグルト作りに向いている。

ラクトコッカス属ではないコッカス菌

エンテロコッカス・フェカリスAD株101、ラクトバチルス・ロイテリーAD株302、ラクトバチルス・アシドフィルスAD株206はコッカス菌と呼ばれており、コッカス菌がラクトコッカス属というわけではありません。