乳酸菌摂取で脳内神経伝達物質の上昇?

はじめに

記憶力は仕事、学習、日常生活などあらゆる場面で必要になりますが、乳酸菌は記憶力などに関わる脳内神経伝達物質にも関わっています。 この記事では脳内神経伝達物質に関わる乳酸菌の種類と特徴をまとめます。

脳と腸の関係

腸内細菌をもたないマウスは記憶を司る「海馬」の遺伝子が活性化されず、不安を示す傾向がありますが、腸内細菌を移植するとマウスが行動的になったことから、腸内細菌は記憶力など脳の機能と関係があるといえます。

ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株

ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株によって作られた発酵乳のホエーをラットに与えたところ、脳内伝達物質の「ドーパミン」が、水を与えたラットの1.2.倍程度分泌されていました。 ドーパミンは記憶力向上にも関わっているほか、成功したときなどに分泌されるため「快感ホルモン」とも言われ、やる気につながっています。

ラクトバチルス・ラムノサスJB-1

マウスの実験で、ラクトバチルス・ラムノサスJB-1菌が迷走神経系を刺激し、脳内にあるGABA受容体が刺激され、GABAの産生量が上がったという論文が発表されました。 腸と脳をつなぐ神経を切断したマウスではGABA受容体は活性化しないことから、乳酸菌が腸に影響を与え、神経を介して脳に影響を与えたと考えられます。

CS19ペプチド

CS19ペプチドははっ酵乳由来で、アミノ酸が19個つながったものです。 加齢により神経栄養因子「BONF」が減少すると、脳内神経伝達物質のアセチルコリンなどが減少して脳機能が低下しますが、CS19ペプチドを摂ると、BONFの量を増やすことが分かっています。

臨床試験でCS19ペプチドCS19ペプチドを8週間摂取したところ、集中力や短期記憶が改善しているという結果が出ています。 また動物実験では、アルツハイマー型認知症のマウスの記憶力向上が見られました。

終わりに

このように乳酸菌やその生成物は脳機能に関わっています。受験や仕事で成功したい方も、物忘れや認知症を予防したい方も参考にしていただければと思います。