アレルギー改善にも役立つ乳酸菌

はじめに

乳酸菌はアレルギーの改善に役立つと言われますが、どの菌がどのようなアレルギーを軽減するのでしょうか。 この記事では乳酸菌とアレルギーの関係をまとめます。

テトラジェノコッカス・ハロフィラスKK221株

KK221は醬油醸造に関わる乳酸菌で、45名の通年性アレルギーに対する臨床試験において、症状改善に役立つことが分かっています。 1日あたり60mgの摂取では症状が改善されましたが、1日あたり20mgの摂取では改善せず、高濃度の摂取が必要といえます。

またマウスの試験により、KK221株がDSS誘発潰瘍性大腸炎(DSS誘発潰瘍性大腸炎は薬剤によって誘発され、潰瘍性大腸炎の研究に使われています)を予防することが分かりました。 KK221株がもつ二重鎖RNAによって、白血球の一種である樹状細胞からのインターフェロン-βの産生が増えて抗炎症効果をもたらすというメカニズムです。

ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536

1日2000~3000億個のBB536を6カ月摂ったところ、14名の潰瘍性大腸炎患者のうち10名の症状が治まりました。 プレーンヨーグルト100gあたりのBB536含有量は20億以上なので、1日2000億以上のBB536をヨーグルトで摂るのは難しいと言えます。

またサプリメント1カプセルに75億個のBB536が入っていますが、1日の目安摂取量は2カプセルのため、1日に2000億個のBB536を摂るのは多い量であることが分かります。

ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株

アトピー性皮膚炎の子どもに対する試験で、L-92の摂取に症状や血液検査の結果が改善しました。
L-92乳酸菌摂取によりTh2細胞が活性化し、TARC因子(アトピー性皮膚炎の重症度に関わる因子)やIgE抗体(アレルゲンと結合して即時型アレルギーを起こすもの)の濃度が低下するというメカニズムです。
こちらではアトピーに効果的な乳酸菌が紹介されています。
上記で紹介されているL-92株もアトピーに効果的なようです。

リフレクト乳酸菌(T-21株)

臨床試験で数週間のリフレクト乳酸菌摂取によって、花粉症とハウスダストによるアレルギー性鼻炎の症状が緩和したことが確認されました。

インターロイキン-12やインターフェロン-γを増やし、2型ヘルパーT細胞や好酸球が減少するというメカニズムなので、他のアレルギーにも効果が期待できます。

エンテロコッカス・フェカリスEC-12株

マウスの試験において、1日あたりEC-12株600mgを2カ月間与えたところ、パッチテストで金属と松やにによる接触皮膚炎の抑制効果が認められました。